読書感想『スロウハイツの神様』
図書館で借りて読んだ。
文芸まわりのクリエーターとその卵たちのトキワ荘的な話。
創作をやる者の端くれとして大いに楽しんだ。

以下、ネタバレにつき格納。
最大の見所は個性的な人物たちの描写と、
創作にまつわる葛藤のリアルさと思う。

創作者は創作物にどこまで責任をとるべきなのか?
という重大なテーマも出てくるが、
これは環の手紙で決着が付いているように思う。
それ以外、ないだろう。

一方で何人かがいろいろ秘密を抱えているので推理的な要素もある。
私は文庫版で読んだので、上巻がいいところで区切ってあって、
下巻を開くまでのワクワク感が半端無かったが、
ま、伏線の被弾面積がかなりでかいので命中は容易であった。
そのへん考慮すると、中盤が面白さのピークかもしれない。
(――エンヤ陰謀説はさすがに考えすぎだった)

終盤のネタ明かしは多少懇切丁寧すぎる印象を持ちつつ読んだが、
誰かさんの妙な言動の数々がいちいち伏線(時系列的にはあとだが)
になっていて、まあいいやという読後感。
あと黒木さんのデレが見られるところがたいへん良い。

作者の辻村深月は、私と比較的年代が近い。
これを書いた当時の年齢からすれば、現在の私のほうが年かさである。
そんなことを意識すると、作中にもあるが、やはり対抗意識が燃え上がる!
こちとらデビューなど全く考えても狙ってもいない趣味人だが、
そろそろ執筆再開しようというボルテージが昇圧されるのであった。まる。
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